アルトコイン投資の考え方。主要アルトコインのBTC建て価格は下落が続いている

アルトコインBTC建てで下落

仮想通貨を調べるようになってから、ビットコイン以外のいわゆるアルトコインに興味を持ちアルトコインを購入する人も多いと思います。

しかし、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)などの時価総額が高い主要アルトコインは、日本円建てで見ると上がっているように見えますが、ビットコイン(BTC)建てで見ると半年間下落が続いている状況です。

中には「ビットコインはもう上がりすぎているからアルトコインを買おう」という考えの方もいるのではないでしょうか。自分(buka)がまさしくそうでした。

buka
今回は、主要アルトコインのBTC建てのチャートを見ながらアルトコイン投資の考え方をまとめていきます。

主要アルトコインは、BTC建てで下落が続いている

主要アルトコインといえば、代表格ではプラットフォームの役割のイーサリアム(ETH)や銀行送金の役割を目指すリップル(XRP)などです。

2017年1月からだけでイーサリアムは約50倍以上、リップルは約35倍以上など異常な値上がりをみせたアルトコイン。今もイーサリアムなどは徐々に日本円で見ると価格が上がっていますが、実は2017年6月以降ビットコイン建てで見るとずっと価格は下落しています

ビットコイン建てというのは、イーサリアムであれば「ETH/JPY」と通常日本円で売買することに対して、ビットコインで売買することです。「ETH/BTC」という表記となり、イーサリアムをビットコインで売買します。

アルトコインをBTCで売買

アルトコインをビットコイン(BTC)で売買

つまり、ビットコイン建ては日本円ではなくビットコインでアルトコインを売買するということですね。

仮に、ビットコインの価格が1BTC 100万円だとした場合、イーサリアムの価格が1ETH 5万円だと、イーサリアムの価格は0.05BTCという価格表記に変わります。

BTC建てとは、とある仮想通貨の価格をBTC単位で表すことです。

イーサリアムの価格が仮に0.05BTCから0.025BTCに下がった場合、イーサリアムの価格が下がっているかビットコインの価格が上がっているかどちらかです。

もしこの場合、いずれにしろビットコインの価格が高くなっているということなので、イーサリアムよりもビットコインを保有していた方が利益が出ていたということになります。

上記のようなことが2017年6月の主要アルトコインが最も伸びていた時から現在(2017年12月)に至るまで起こっており、ずっとBTC建ての価格で見ると主要アルトコインの価格は下落しています。

実際に、時価総額の高いコインチェックが取り扱っている主要アルトコインの年間チャートを日本円建てBTC建てで見ていきましょう。

イーサリアム(ETH)の日本円建て・BTC建て 年間チャート

イーサリアム(ETH)のイメージ画像

まずは、仮想通貨時価総額で不動の2位のイーサリアム(ETH)の日本円建てとBTC建ての年間チャートから見ていきましょう。

イーサリアム(ETH)の日本円建て年間チャート

イーサリアム(ETH)の日本円建て年間チャート

2017年1月には、1ETH 1,000円前後だった価格が2017年12月には約50,000円まで上がっています。実に約50倍です。大きな値動きがありつつも、価格は値上がりしています。

しかし、イーサリアムの年間チャートをビットコイン(BTC)建てのチャートで見ていくと、全く異なります。

イーサリアム(ETH)のBTC建て年間チャート

イーサリアム(ETH)のBTC建て年間チャート

2017年6月をピークに、以降はずっとイーサリアムの価格(価値)が下がっています。

2017年6月には、0.1BTC以上の価格でしたが、以降はずっと価格は下落しており、2017年12月時点では0.02BTC台に突入しています。半年前と比較すると約1/5の価値ですね。

これは、イーサリアムの価格は日本円で見ると上がっているが、ビットコインの価格はそれ以上に上がっているということを示しています。

2017年ビットコイン(BTC)の年間チャート

2017年ビットコイン(BTC)の年間チャート

ビットコイン(BTC)は、ハードフォーク分岐(ビットコインキャッシュ BCH)による懸念や中国の規制などで一時的に価格が下落した時もありましたが、年間通してみると、ずっと右肩上がりの値動きをしています。

一方、イーサリアムなどの主要アルトコインの価格は2017年6月以降は、横ばいが続いています。

2017年11月に100万円を突破すると、勢いは止まらず12月8日には200万円を超え、2017年1月当初1BTC10万円未満だった価格から考えると約20倍以上の値上がりです。

2017年6月以降は、イーサリアムを保有しているよりもビットコインを保有していた方が得るリターンが大きかったということですね。

リップル(XRP)の日本円建て・BTC建て 年間チャート

リップル(XRP)のイメージ画像

次は、仮想通貨時価総額 3位~5位が常連のリップル(XRP)の日本円建てとBTC建てのチャートも見ていきましょう。自分が一番期待している仮想通貨でもあります。

2017年リップル(XRP)の日本円建てチャート

2017年リップル(XRP)の日本円建てチャート

2017年1月には、1XRP 0.7円前後だった価格が2017年12月には約25円まで上がっています。実に約35倍近くです。

リップル(XRP)のBTC建て年間チャート

リップル(XRP)のBTC建て年間チャート

一方、BTC建てで見るとイーサリアム同様に6月以降、リップルのBTC単位での価格も下落しています。

2017年6月には0.000165BTCだった価格は、2017年12月には0.000014BTCまで値下がり。

ネム(XEM)の日本円建て・BTC建て 年間チャート

ネム(XEM)のイメージ画像

そして、日本人に人気のあるネム(XEM)を日本円建てとBTC建てで年間チャートを見ていきましょう。

ネム(XEM)の日本円建て年間チャート

ネム(XEM)の日本円建て年間チャート

2017年1月には、1XEM 0.4円前後だった価格が2017年12月には約30円まで上がっています。実に約75倍近くです。

ネム(XEM)のBTC建て年間チャート

ネム(XEM)のBTC建て年間チャート

一方、BTC建てで見るとイーサリアムとリップル同様に6月以降、ネムのBTC単位での価格も下落しています。2017年6月には、約0.00011BTCだった価格は、2017年12月には約0.000017BTCまで下落。

BTC建てで見ると、イーサリアムもリップルもネムも全て同じようなチャートをしていることがわかりますね。

そして、日本円建てのチャートを見ても大きく下落しているタイミングは全て一緒です。

これは、ビットコインが仮想通貨の基軸通貨(売買可能)である以上、ビットコインが下落したときはアルトコインも基本的には影響を受け同時に価格は下落することを示しています。

じゃあビットコインの価格が上がったら、アルトコインも上がるのかといえば2017年6月以降に主要のアルトコインはそうではなくなってきてしまっているんですよね。特に好材料がなければ価格は上がっていません。

逆にビットコインのハードフォークで通貨分岐(ビットコインキャッシュやビットコインゴールド)などが起きると、ビットコインを保有しているだけで、無料で分岐した通貨(ビットコインゴールドなど)をもらえる!とハードフォーク以前の期間はアルトコインをビットコインにみんな換えようと動き、ビットコインの価格は上がっているのに、アルトコインの価格は下がるということが起きています。

ビットコイン(BTC)をポートフォリオに入れないのはあり得ない

スマホでビットコイン保有イメージ

個人的に仮想通貨のポートフォリオを組むうえで、ビットコイン(BTC)をポートフォリオに入れないのはあり得ないと思っています。

ポートフォリオの割合として半数の50%以上はビットコインを保有していた方が良いと思っています。

実体験として、仮想通貨投資を始めた当初、「もうビットコインは上がりすぎているからアルトコインだ!」と思って、イーサリアムやリップルなどの主要アルトコインで70%以上のポートフォリオを組みましたが、見事に含み損が数ヶ月続きました。総資産は約半減にまで一時的落ちました。

ビットコインの価格が下がり、主要アルトコインの価格も下がる。しかし、ビットコインの価格は上がるがアルトコインは上がらない・・。

その頃は、ビットコインが仮想通貨の基軸通貨であるということを理解していなかったんですよね。

海外取引所でのBTCで仮想通貨を購入画面

海外取引所でのBTCで仮想通貨を購入画面

先ほども記載した通り、1,000種類以上あるアルトコイン(仮想通貨)の売買は法定通貨もしくはビットコイン(BTC)で売買されているため、ビットコインの価格が下がるとアルトコインの価格も下がります。これが基軸通貨といわれるゆえんです。

結局、ビットコインが仮想通貨では王様・代表格ということです。

本来、ビットコインが目指すべき役割は、送金の速さや送金手数料の安さなどどこの国にも属さない通貨としての役割でしたが、最近では送金詰まりで送金に時間がかかったり1日の値動きが激しく、まだとても通貨としての役割は果たせなそうです。

そして、送金手数料・送金スピードが早い仮想通貨(アルトコイン)は他にあるのでコインの性能だけをみたら、ビットコインより優秀な仮想通貨は存在します。

それでもビットコインの時価総額が1位の位置が揺るがさないのは、やはり基軸通貨としての役割と知名度だと思ってます。

アルトコイン投資の考え方について

チャートやグラフ

先述の通り、2017年6月~12月のBTC建てのチャートを見ると、イーサリアムやリップルなどの時価総額が高いアルトコインは、ずっと価格が下落が続いているので、時価総額2位~4位あたりのアルトコインを買うならビットコインで良いのではと思っています。

しかし、アルトコインの中でもBTC建てで価格が値上がりしているアルトコインもあります。

たとえば、一例を出すとモナコイン(MONA)IOTA(IOT)はその例ですね。

モナコイン(MONA)のロゴ画像
モナコイン(MONA)のBTC建てチャート

モナコイン(MONA)のBTC建てチャート

モナコイン(MONA)は、2ちゃんねるのソフトウェア板から開発された日本初の仮想通貨です。秋葉原などでは、ビットコインとモナコインにて決済できるような店舗もあります。

モナコインはTwitterで送金(投げ銭)できたり、モナコイン自体が好きな人が多く、人気が出てきて価格も上昇してきました。

モナコインは、2017年4月頃0.0001BTC以下の価格から2017年12月には0.001BTCを超える価格まで上がっています。実にBTC建てで10倍の値上がりです。

ビットコインの値上がり以上に、さらにモナコインの価格は上がっているということですね。モナコイン(MONA)を購入するなら、購入手数料0%のZaifがおすすめです。

続いて、IOTA(IOT)です。

IOTA(IOT)のロゴ画像
IOTA(IOT)のBTC建てチャート

IOTA(IOT)のBTC建てチャート

IOTA(IOT)は一言でまとめると、その略称の通りIoT(モノのインターネット)に導入することを目的とした仮想通貨で、セキュリティ面やコスト面が優れています。

IOTAは、2017年8月にできた比較的新しいアルトコインですが、当初0.0001BTCだった価格が2017年12月には0.0002BTCとBTC建てで2倍値上がりしています。

IOTAは残念ながら現在日本の仮想通貨取引所では購入できません。海外取引所のみの取り扱いでbinanceなどでしか購入できません。(日本円で購入不可、BTCで購入可能)

モナコインとIOTAに共通するBTC建てでも価格が値上がりしたポイントは「仮想通貨の時価総額が低かった」ということです。

モナコインは、2017年10月まで100位以下。10月中旬でも50位あたり。IOTAは、比較的時価総額が高かったアルトコインですが、10位~15位前後を推移していました。

アルトコイン投資の最大の魅力は、数十倍・数百倍・数千倍が夢じゃないという点です。

モナコインは日本円建てで見ると、年初の3円から約2,000円前後まで約600倍以上。10月~12月まで見ても約50円から約2,000円前後と約40倍まで価格が値上がりしました。

IOTAも2017年10月から12月だけの期間を見ても約50円から約450円と実に約9倍の値上がりです。

アルトコイン(仮想通貨)の種類は、1,000種類以上あるのでこのような値上がりを期待できるコインを見つけるのは非常に難しいですが、情報収集をしていれば価格が値上がりをするアルトコインをまだまだ見つけられる可能性は高いと思っています。

たとえば、仮想通貨関連の情報をまとめたサイトを見ること。特にcoinpostはおすすめです。イベントカレンダーは参考になりますね。

アルトコインで大幅な値上がりを期待するのであれば、具体的には仮想通貨時価総額10位以下のアルトコインがいいと思います。

仮想通貨の時価総額ランキングは、coinmarketcapというサイトで閲覧可能です。

もちろん、時価総額が高いアルトコインでも将来性に期待ができ、BTC建てで見ても今後値上がりすると思われる通貨もあります。

個人的に、ビットコインキャッシュ(BCH)には期待しています。時価総額は2017年12月の時点で3位ですが、今後BTC建てで見ても価格は値上がりするのでは?と期待しています。

理由は、ビットコインよりも送金スピードが速く、送金手数料が安く、本来ビットコインが目指すべき通貨としての役割をビットコインキャッシュが果たすのでは と思っているからです。

じゃあビットコインはどうなるのかというと、現在の金(ゴールド)の役割。インターネット上での価値の保存の役割を果たすのではと思っています。

ビットコイン決済可能な店舗は今後も増えていきますから、値動きが落ち着いた頃にはビットコインで決済する市場にもなっていくと思います。

将来性には、ビットコインとビットコインキャッシュ(メイン)で決済ができるような経済圏になりそうな気がします。

あくまで素人の個人的憶測です。仮想通貨市場の未来は誰にも読めません。

ということで、アルトコイン投資においてはビットコイン中心のポートフォリオを組みつつ少ない割合で、アルトコインを保有するのがいいと思っています。

具体的には、ビットコインの割合が過半数あたりの割合程度でしょうか。

まとめ

アルトコイン(仮想通貨)の価格については「日本円建て」ではなく「BTC建て」でも見るべき。

仮想通貨のポートフォリオを組むうえで、ビットコインを組み込むのはほぼ必須。割合としては過半数(50%)以上を推奨。

アルトコイン投資で、数十倍・数百倍・数千倍を期待するのであれば時価総額が10位以下のアルトコインを選択することが賢明。

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2017.12.03

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