話題の「お金2.0」を読んだ感想は、タイトル通り「時代の変わり目」で、事例が多い!

お金2.0の表紙

「お金2.0」知っている・聞いたことがある方は多いと思います。

自分(buka)は、Twitterやインターネットの各サイトや通勤中の車内広告などでよく見かけました。

発売から1ヶ月半で14万部突破した、ビジネス書で今話題の書籍です。

buka
お金2.0」という本についてと、読んだ感想を簡単に要約して感じたことをまとめたいと思います。

「お金2.0」の話題がつきない!SNS・書店などで注目に!

お金2.0の東京メトロの電車内広告

東京メトロ内の「お金2.0」の広告

お金2.0 新しい経済のルールと生き方」は、2017年11月30日に発売され、2017年1月末時点で14万部を突破しています。

TwitterなどのSNSなどで話題が尽きず、発売から1ヶ月半経過する今もAmazonの「本」、「ビジネス・経済」、「経済学」などのカテゴリーで売上ランキング上位、ビジネス・経済や経済学のカテゴリーでは今でも1位ベストセラーに輝いています。

Amazonの経済学カテゴリーでベストセラーのお金2.0

Amazonの経済学カテゴリーでベストセラーのお金2.0

Amazon「本」カテゴリー全体で売れ筋ランキング5位をずっとキープしているのは本当にすごいですね、それだけ話題ということです。

新宿紀伊国屋店頭のお金2.0

引用元:箕輪2.0Twitter 新宿紀伊国屋店頭

六本木ブックファーストの週間ランキングで1位のお金2.0

引用元:箕輪2.0公式Twitter 六本木ブックファースト

各書店でもこのように、「お金2.0」の書籍が特集で店頭に並んでいたり、ビジネス書の売上ランキングで上位の書店がほとんどでした。

「お金2.0」はなぜ売れた?著者と編集者について

そんな「お金2.0」はどんな人が著者でどんな人達がこの本の出版にかかわっていたのか簡単にまとめたいと思います。

株式会社メタップス代表取締役の佐藤航陽氏

引用元:COURRiER Japon 株式会社メタップス代表取締役の佐藤航陽氏

「お金2.0」の著者は、株式会社メタップスの代表取締役社長(CEO)の佐藤航陽さん(@ka2aki86)です。

株式会社メタップスとは、アプリ収益化プラットフォーム「metaps」やオンライン決済プラットフォーム「SPIKE」などのオンライン決済事業、ビッグデータを用いたマーケティング支援事業、時間の売買取引ができるタイムバンクや民泊事業支援を行っている会社です。

企業理念として「テクノロジーでお金と経済のあり方を変える」があり、いずれの事業もテクノロジーでお金・経済の概念を変えるような事業を展開しています。

ユーザー目線だと、「タイムバンク」は聞いたことがあるのではないでしょうか。

タイムバンクは時間を売買できるアプリで、10秒単位で時間をリアルタイムで売買できる取引所です。個人の価値をお金で売買するということです。少しだけVALUとも似てます。

タイムバンクの経営者一覧一部

タイムバンクの経営者一覧一部

このように、アスリートや俳優・モデル、芸人・タレント、クリエーター、経営者、専門職・その他など色々な方が登録しています。

有名な方だと、アスリートの為末大さんやモデルのゆうこすさん、芸人の入江さん、経営者の堀江貴文さん・LINE上級執行委員の田端さんなどがいらっしゃいます。

タイムバンクの堀江貴文氏

タイムバンクの堀江貴文氏

例えば、タイムバンクの堀江貴文さんの時価総額は4,381億円で1秒単位397円します。新しい経済圏ですよね。このようなテクノロジーで新しい経済圏を創造していくことを企業理念にしているのが株式会社メタップスの佐藤さん、お金2.0の著者です。

「お金2.0」は、経済情報に特化したニュース共有サービスのnewspicks(ニューズピックス)の書籍レーベルNewsPicks Bookが絡み、幻冬者が出版しています。

今回、「お金2.0」がここまで話題になりここまで売れたのは、編集者である幻冬者の箕輪厚介さん(@minowanowa)の影響が大きいようにも思えます。

幻冬舎の編集者 箕輪厚介氏

引用元:AdverTimes 幻冬舎の編集者 箕輪厚介氏

箕輪厚介さんは、「多動力」堀江貴文氏・「ネオヒルズジャパン」与沢翼氏・「悪意とこだわりの演出術」藤井健太郎氏の3冊でアマゾン総合ランキング1位を獲得した編集者です。

他に「日本3.0」佐々木紀彦氏、「空気を読んではいけない」青木真也氏、「まだ東京で消耗してるの?」イケダハヤト氏などベストセラー書籍を次々と編集者という立ち位置からヒット作品を生み出しています。

本作品「お金2.0」でも、最後に著者の佐藤航陽さんが「今回、色々な出版社から同じような話はいただいたけど、幻冬舎で出版しようと思ったのは箕輪さんがいたからこそ」と発言しており、箕輪さんの影響力が大きいことがわかります。

今回、「お金2.0」がここまでヒットしベストセラー作品になったのは、佐藤さんの経験・知見や箕輪さんのマーケティング戦略など色々要因はあると思いますが、個人的には 本のタイトル が上手かったなと思っています。

お金2.0のタイトル

この 「お金2.0」 というタイトルに惹かれませんか?

2.0とは新しいムーブメントの動きのことです。かつて、「web2.0」という言葉がありました。

インターネットが普及し、誰もがwebサイトを通して、自由に情報を発信できるように変化したwebの利用状態のことで、2005年に発祥し流行語になりました。まさしく、インターネットができコミュニケーションや情報発信・収集の新しいムーブメントの動きです。

まさしく、2017年・2018年はお金・経済は今までとは違う大きな動きが起こっています。この「お金2.0」を読む前から、本のタイトルを見て「時代に乗り遅れちゃいけない!」と自分は思いましたね。

たとえ、内容が既知の情報だとしてもこの本のタイトルはそう自分に思わせました。同じような方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

あくまで例えばですが、「お金と経済の新しい時代」とか別のタイトルだったらここまで売れなかったかもしれません。少なくともいくら広告が出てたり、ベストセラー作品になっていたとしても自分は購入することはなかったです。

「お金2.0」とは?簡単なあらすじを要約

本の目次のイメージ画像

お金2.0」の簡単な要約ですが、本の帯に書いてある最近話題の「仮想通貨」「フィンテック」「シェアリングエコノミー」などを説明する書籍ではありません。

あくまで現代で起きている、新しい経済圏の動きやお金についての価値・考え方を株式会社メタップス代表取締役社長の佐藤さんが今までの経験を踏まえて記した書籍です。

実際に、「お金2.0」最後に「自分の経験を通じて得たお金に関する知見をいつかは本にしたいと思っていた」と書いてある通り、佐藤さんがビジネスで得た12年の知見を踏まえた本です。

「お金2.0」の大きな目次は5つあります。

  1. お金の正体
  2. テクノロジーが変えるお金のカタチ
  3. 価値主義とは何か?
  4. お金から解放される生き方
  5. 加速する人類の進化

全263ページありますが、「1.お金の正体」の目次は全88ページあり、一番ボリュームの多い目次タイトルです。

まずは、お金の正体は何かとお金に関する影響力などにフォーカスし、現代のテクノロジーが変えるお金の存在、そして新しいお金の経済圏について、佐藤さん自身が事業や交流・経済を通じて得た知見から経済の現代の流れをまとめています。

「お金2.0」を読んだ感想

読書のイメージ画像

それでは、「お金2.0」を読んだ感想を簡単に要約したいと思います。

正直、この書籍を読んで今までの概念が覆るような衝撃はなかったです。ただし、得たものはありました。

AI、AR、BMI、ブロックチェーン、シェアリングエクノミー、仮想通貨、トークンエコノミーなど、新しいテクノロジーやフィンテックの概念を 点ではなく線 にして自分の中に腹落ちさせることができたなと。

今までなんとなく、ブロックチェーンはこういうものや聞いたことあるな。という考え方でしたが、この「お金2.0」を読んで前後の背景や各ケーススタディ(事例)を知ることができました。

「お金2.0」を読んで良かった点は、ケーススタディ(事例)の多さとその幅広さ でした。

これは、著者佐藤さんが普段から情報収集され、その新しい情報を得た中で、仮設を立て検証し次の疑問に立てていき、核となる重要なことを突き詰めていったからこその情報だと思います。

佐藤さんが今まで得た知見から、新しいテクノロジーや経済圏において起こった・起きている事例を豊富に書かれています。

例えば、一例を抜き出すと下記のような事例です。

  • Googleが買収したAI「AlphaGo」が囲碁世界チャンピオンになった
  • Facebook社がユーザー離れを見据えて、当時売上0円のインスタグラムを買収
  • Gumi社長の「トークンネイティブ」という考え方
  • Facebook社CEOのザッカーバーグのハーバード大学でのスピーチの話
  • 電子国家エストニアの現状

など、例を挙げたらきりがないくらいですが、どこでどのように情報収集をされているんだろうと思うくらい、お金・経済に関する事例の情報が豊富でした。

第3章「価値主義とは何か」というテーマで、お金の価値について触れていますが、本書では「お金」のためではなく「価値」を上げるために働くことの考え方について書かれています。

この先は、「自分の価値を高めておけば何とでもなる」世界が実現しつつある。

多くの人が就職や転職などで、企業の安定や年収はいくらになるかなど考えますが、お金のために働くのではなく、自分の個人の価値をあげることが重要であり、それは後々「お金」に変換できるそう佐藤さんは記しています。

確かに、佐藤さんが事業展開している時間売買のタイムバンクやYouTuber・ブログ・VALUなど個人の価値にお金が結びつくようになりました。

自分はこの本を通じて、自分の価値をどう高めていくべきなのか、また経済圏の変化について改めて考える良い機会になりました。

読んだ感想で、「衝撃はなかった」といいましたが、読み進めるにあたり事例が多く、スムーズにテクノロジー・経済圏の時代の流れを自分の頭の中にイメージできたからかもしれません。

少なくとも、ここまで話題に上がるほどの内容ではあるかなと思いました。

仮想通貨やシェアリングエコノミー、ブロックチェーン、AIなど新しいテクノロジーについて全く無知な方でも時代の流れを読みやすく読み進められるため、一度読んでおいても損はないと思います。

自分は一度読み終わりましたが、また読み直そうと思っています。

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