自分(buka)は、会社員で年間20万円以上の副業収入があり確定申告が必要で、初めて白色申告で確定申告をしました。

目次
今回、確定申告で申告必要だった項目

2017年度分の確定申告で申告に必要だったのは、下記の3項目。
- 仮想通貨利益(雑所得) ○○○万円
- サイト広告売上(雑所得or事業所得) ○○○万円
- セルフメディケーション税制(医療費控除)
まず1つ目は仮想通貨の課税です。人生初投資(投機)を仮想通貨で始めて、数ヶ月で数倍にすることができました。仮想通貨の税金については、2017年に国税庁からタックスアンサーが明確に出ました。
基本的には仮想通貨の利益は雑所得であり、仮想通貨同士のトレードも課税扱いということで、自分の場合何度か仮想通貨同士でトレードをして利益計算が難しかったので、2017年中に全て日本円に円転し最終的な日本円-投資額で利益額を算出しました。
2つ目は、このサイトの広告売上ですね。最初は趣味で仕事のアウトプットのために始めたサイトですが、年末には月間数十万円ほど売上を出せるようになり、広告(アフィリエイト)売上の課税申告が必要でした。
最後に3つ目は、セルフメディケーション税制。自分は、よくイブクイック頭痛薬など医薬品を購入するのですが、従来の医療費控除(年間10万円)に加えて、2017年から対象の市販医薬品を年間12,000円以上購入していれば税金控除される制度ができ、30,000円以上対象の医薬品を購入していたので、ついでに申告しようと思いました。
初めての確定申告で、分からなかったことまとめ

それでは、始めての確定申告で分からず、税理士さんに聞いたことをまとめてみます。
1.サイト売上(アフィリエイト広告)は雑所得か事業所得にすべきか
まず、サイト売り上げ(アフィリエイト広告)が雑所得で申告すべきか、事業所得で申告すべきか分からず迷ったので、税理士さんに聞きました。
一番最初に聞いた税理士さんは、「事業所得は、事業であると認められないといけません」とよくわからない煮え切らない回答が・・・。
そこで、アフィリエイターの支援を多く行っている税理士さん2名それぞれに聞いたところ、「アフィリエイト広告は、継続的に売上があれば事業所得ですよ!」と。
2017年下半期は、毎月売上があったので事業所得として申告することにしました。また売上の金額もさほど関係ないようです。数千円でも毎月売上発生していれば、事業所得でいいとか。
このあたりは、税務署としても決まりはないようです。
2.確定申告書Aか確定申告書Bか
次に、迷ったのが確定申告書Aで申告すべきか、確定申告書Bで申告すべきかです。
まず、確定申告には白色申告と青色申告(個人事業主)があり、事前に税務署に開業届を提出し認められていない場合は白色申告で、とのことなので自分は白色申告で2017年度分申告する必要がありました。
その白色申告でも、申告書類が確定申告書Aか確定申告書Bと2つあり、どちらで申告すればいいかわからず税理士さんに聞きました。AとBの違いは収支内訳書があるかないかです。
税理士さんに聞いたところ、「確定申告書Bの方が経費計上できる科目が増えるので、基本収支内訳書を作成して確定申告書Bで申告してください。」とのことだったので、確定申告書Bで申告することにしました。
3.確定申告書類をどこで作成するか
3つ目は、確定申告書類をどこで作成するかです。
自分は事前にやよい会計シリーズなどの会計ソフトに入力していないかったため、確定申告書Bは国税庁のホームページで入力しPDF化、収支内訳書は印刷して手書きで記載しました。
4.確定申告に必要な経費の項目と割合(按分)
4つ目は、確定申告で申告した利益分の経費の項目と経費にあてる割合(按分)です。この点も税理士さんに聞きながら進めました。
経費申告したのは、仮想通貨の利益とサイト売上(アフィリエイト)の2つ。
【 仮想通貨の利益 】
- 入金・出金手数料(100%)
- Ledger Nano S(ハードウェアウォレット)(100%)
- 仮想通貨情報収集の書籍代(100%)
仮想通貨の利益は、入金・出金手数料と仮想通貨のセキュリティ対策に購入したLedger Nano S(ハードウェアウォレット)と書籍代をそれぞれ100%経費計上して申告しました。
スマホ通信費などはサイト売上と重複するため、通信費などはサイト売上の経費と合算しました。
【 サイト売上(アフィリエイト)の利益 】
- サーバー・ドメイン費用(100%)
- サイトテンプレート費用(100%)
- PC・スマホ通信費(30%)
- ASP振込手数料(100%)
- 電気代(30%)
- 家賃代(30%)
- マウス、PC机、イス(70%)
- レビュー商品(50%)
- 書籍代(100%)
と、ざっとまとめるとこのような項目を経費計上に。項目と経費にする割合(按分)は、税理士さんと相談して決めました。
サイト売上にしか関連しない書籍代やサーバー・ドメイン費用・サイトテンプレートなどは100%にして経費計上。
通信費や家賃などは、その他プライベートとの割合を考え30%で経費計上にしました。もっと割合を上げてもいいと税理士さんには言われましたが、初めての確定申告だったので真面目に計算しました。このあたりはグレーゾーンというか、かなりざっくりしているようです。
そして、商品レビューに利用した商品などは商品にもよりましたが、これもプライベートとの使用割合を考えて50%くらいにまとめました。
5.確定申告書類の提出方法
5つ目は、確定申告書類の提出方法です。
確定申告書類の提出方法は主に3つありました。
- 税務署へ確定申告書類を持参して提出する
- 確定申告書類を税務署へ郵送する
- インターネットで申告する(e-Taxで電子申告)
自分は、「確定申告書類を税務署へ郵送する」を選択して、レターパックライトで自分の地域の税務署に送付しました。
理由は、税務署にいくのが面倒ということと、e-Taxでネット申告は難しそうだったので、書類をまとめて送れる郵送が楽そうだなと。
実際、いろいろ聞くと税務署に提出してもチェックされる項目はほとんどなく、受け渡しだけ。さらには税務署が混んでいて待つということでしたので、じゃあ郵送でいいやとも思い、郵送手段に。
6.領収書について
6つ目は領収書の添付を迷いましたが、白色申告は原則領収書の添付が必要ないとのことだったので、自宅保存して添付はしませんでした。
ただし、白色申告・青色申告共に、領収書は7年間保存しておくという決まりがあるので保存したままにします。
紙の保存だけではなく、PCへ記録と基本支払いはクレジットカードにして明細をわかりやすくすることに。白色申告でも帳簿(記録)が義務になったので、ある程度はまとめておいた方がいいと思います。
7.所得税と住民税の納税方法
最後7つ目は、所得税と住民税の納税方法です。
所得税の納税方法は主に下記のような納税方法があります。
- 税務署へ直接行き、現金に納付書を添えて支払う
- コンビニで支払う(30万円以下)
- e-taxで、インターネットバンキングで支払う
- クレジットカードで支払う(手数料あり)
- 銀行口座から振替納税 ※おすすめ
いろいろ納税方法がある中で、税理士さんに相談した結果「銀行口座から振替納税する」が楽で、納税期間も伸びるとのことだったので、銀行口座振替に。
銀行口座振替希望する場合は、指定の銀行口座を必要書類に記載して税務署に提出する必要があります。そして、銀行口座振替の場合は、4月20日に指定の銀行口座から引き落とされます。

2017年度分銀行口座振替 所得税
書類提出後、特に国税庁や税務署から通知は一切なかったので心配でしたが、4月20日に無事に銀行口座から所得税分が引き落としされていました。
次に住民税ですが、こちらは確定申告書類に「住民税を自分で納付する」〇か×か記載する箇所があります。
仮に自分で納付しない場合は、会社から引き落としされ副業をしていることが会社にばれてしまいますので、自分の場合は自分で納付するを選択して、住民税の支払い通知書が来ることを待つことに。
以上がいろいろと悩んで、税理士さんや知人などにいろいろ聞いた項目です。
初めての確定申告を終えての感想

実際、税理士さんによって経費の按分などは意見が分かれましたし、多少の誤差はまともに申告しても
納税で国税庁から連絡くる人は、納税をしていない人か多額の利益で明らかに経費計上金額がおかしい人くらいのようです。
一度、確定申告や税金範囲を理解すればそんなに難しくないなーと思いましたね。ただ、提出するまでにいろいろ悩んで時間がかかりましたが・・・。
今年(2018年)は、サイト売上の金額も大きくなったので税理士さんと顧問契約して、白色申告から青色申告にし65万円の控除を受けることにしました。青色申告だと複式簿記が必要ですが、時間をかけたくなかったので今年は税理士さんに丸投げコースにします。
無料で使える会計ソフトは、やよい会計シリーズなどがあるので、参考にしてみてください。