新入社員・一般社員の人が良くメールや口頭で、社内で上の人(上司や先輩社員)に仕事を依頼する時によく使用するのをみます。
自分も新卒1年目の頃には、よく社内でも社外にも「お手数をおかけします」「お手すきの際に」はクッション言葉として使っていましたが、今は「お手数をおかけします」「お手すきの際に」は、社内の仕事依頼時にはどんなに目上の人だろうが、基本使用していません。
社外(顧客)に対しては、「お手数をおかけします」「お手すきの際に」はケースに応じてクッション言葉で有効だと思いますが、社内においては一切不要だと思っています。

目次
なぜ社内の仕事依頼時には、使用しないべきなのか
結論から書くと、「仕事の優先順位が低い」と思われるからです。
社内で、「お手数をおかけします」「お手すきの際に」使用する場合は決して悪いことではなく、上司や目上の人に対して気を遣っている考え方だからこそ使用していると思いますが、「よりいい仕事」をするためには不要だと思います。
クッション言葉は社内・社外問わず、ビジネス上のコミュニケーションを円滑にするものですが、なんでもかんでもクッション言葉を使用すればいいと思っている人も多い印象です。
社外(顧客)に対しては、ケースに応じて「お手数をおかけします」「お手すきの際に」を使用するのはありだと思います。それぞれ本来の意味を調べてみました。
「お手数をおかけします」「お手すきの際に」の本来の意味
「お手数をおかけします」の本来の意味
「お手数をおかけします」とは、「ご面倒をおかけします」とまったく同じ意味です。
こちらのために何かをしてくれる相手に対して、感謝やお詫びの気持ちを表現する常套句です。
また、例えば取引先や納入業者の人に対しては、相手に期待する行為が当然のことであり、殊更に感謝や謝罪の言葉を述べる必要がない場合でも、社交辞令として書き添えたり口にしたりすることも珍しくありません。
引用元:例文.jp お手数をおかけしますの意味・使い方と例文
主には、取引先などに使用する言葉で、自分に何かしてくれたときや依頼したことに対して感謝を伝えるクッション言葉です。
社内でも役職が上の目上の人であれば使用しても間違いではないですが、仕事を依頼するときに社内でそんなに敬意を払う必要があるのか?と思っています。
役職が上、目上の人だから人間として偉い訳ではありません。組織体制としては上下関係かもしれませんが、仕事をする上で目上の人に人に過剰な気遣いや遠慮をしていてはいい仕事はできないと思っています。
自分は管理職ですが、新入社員や後輩社員が仕事を依頼してきたときに「お手数をおかけします」「お手すきの際に」をクッション言葉に使用してきたときは、「仕事をする上で遠慮はいらない」と言っています。
「お手すきの際に」の本来の意味
何かお願い事を相手にする時に使用する機会のあるフレーズです。
「○○といったお願いがあるけど、時間がある時でいいからやってほしい。」という意味合いで、相手に伝える際に使われます。
なので特に急ぎではない用事を相手に頼む時に使う表現です。きっちりと時間指定せずに、相手に時間と心の余裕を与える配慮のある敬語表現です。
「気が向いたら」といった意味合いで表現されるケースもあり、やってもやらなくてもいい場合に使われることがありますが、基本的にやってもらう前提の頼み事の時に使います。
類語として、「お時間ある時に」、「手が空いた時に」、「都合のいい時に」、「お暇なときに」、があります。
「お手すき」という表現を聞く機会は、上記の類語に比べ少ないため、「お時間ある時に」、「お暇なときに」と表現したほうが、相手とのコミュニケーションがスムーズに進められます。
引用元: 意例典 「お手すきの際に/お手すきの時に」とは?意味と使い方を知る
誰かに依頼するときに、使用するクッション言葉ですが、「時間があるときでいいからお願いします」という意味です。
社内で依頼する仕事が優先順位が低く、期限がないのであれば使用してもいいと思いますが、そうではないケースでは無駄なクッション言葉なので、使用しない方がいいと思います。
新卒1年目の頃に、先輩社員に言われた言葉



優先順位が低い仕事だと思われるから、ずっと後回しにされるだけだよ。今後は、僕以外の社員にも使わなくていいよ。この仕事は、優先順位が低い仕事じゃないんじゃないの?

元々、自分が新卒1年目に先輩社員に言われて、腹落ちしたのがきっかけです。
先輩社員に指摘をされて、「あぁその通りだな」と思い、そこから社内では社長だろうが、執行役員だろうが、上司だろうが、後輩社員だろうが社内のどの人にも使っていません。
「お手数をおかけします」は、そこから一度も使ったことはありませんが「お手すきの際に」は、本来の意味の通り優先順位がかなり低いの仕事の依頼の時にだけ使用するようにしています。
ただ、その場合でも「優先順位は低いので、○○日くらいまでに」と後ろの期限の目途はつけて伝えようにしています。
まとめ
「お手数をおかけします」「お手すきの際に」は、優先順位が低い仕事を思われるため社内では使用しないようにする。
「お手すきの際に」は、社内で依頼する仕事の優先順位が低い場合は使用でもいい。ただし、その場合でも仕事を依頼しっぱなしではなく、目安の後ろの期限をつけるべき。
社外(顧客)に対しては、「お手数をおかけします」、「お手すきの際に」はクッション言葉として使用したほうがいいが、本来の言葉の意味を理解してむやみやたらと使用しないように気を付ける。
その理由と実際に新卒1年目時代に先輩社員にいわれたことを書いていきます。